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1.
ガキの頃は…もっと…いろいろ簡単だったよな…。
眠れぬ夜に、ぼんやりとそんなことを思って…。 緑河 満はハーッと長い溜め息をついた。 どうもイライラしてモヤモヤして寝付けない。 原因は分かっているものの、それを解消する手だてはない。
「……火曜なんか…来なくていいのにな……。ちぇ…」
忌々しげな呟きと共に、ゴロリと寝返りを打てば、作りの悪いベッドはギシリと大きな音を立てて軋んだ。 ルームメイトが意味不明の呻きを上げるのに、思わず息を潜める。 すやすやと再び聞こえる寝息。 満はホッとして、同時にまたそれも忌々しく感じて、むうっと天井を睨んだ。 暗闇に溶けそうな天井には大きな染みがある。 大きくて…円というにはちょっとガタガタしてて……。
…ジョーさん……。
その形からどうしても連想してしまう、もじゃもじゃ頭の男…。 彼を思えば、満はいつでも胸が苦しくなった。
ジョーさん…もう戻ったかな……。 それとも…まだ研究してっかな…。
薄暗く狭いあの研究室に一人残って、顕微鏡やらビーカーやら、試験管やらに囲まれているその姿を想像し、また溜め息が漏れる。
満の想い人である葉利魔 錠は、MLSの科学の教師だ。
今は。
昔(…といっても、ほんの数年前まで)は、二人の関係は先生と教師のそれではなかった。 満の家と錠の家は隣同士で…。 満にとってはそれこそ、生まれたときから知っている『お兄ちゃん』である。 ちょっと変わっているが、物知りで優しい彼を満はずっと大好きだった。 その『大好き』が、どうやらちょっと一線ってやつを越えちゃっているらしい…なんて事に気付いたのは、ここ最近のことで……。 そう。 錠恋しさのあまり、MLSに入学してしまって…、そこでハッとしたワケである。
オレ…、霊感あって良かったよな………。 っつーか、あの人科学者のクセに何だってこんなトコのセンセになるかね……。 あー…ちくしょう…。 ジョーさんに会いたい……。
満はまたゴロリと寝返りを打った。 イライラしてモヤモヤして、ちっとも眠れない。 こんなにイライラするのは、明日が火曜日だからだ。
火曜日は錠が中等部の特別クラスを教えに行く日なのである。
とにかく広いこの学校…。 同じ敷地内にあるとは言え、初等部、中等部、高等部の校舎はそれぞれに付属の施設を持っているため、やたら離れていて…。 特に高等部と中等部は電車で二駅分も離れているのだ。 だから、高等部に通う満は火曜日だけは殆ど確実に、錠の姿を見ることが出来ない。 そして、それこそがこのイライラの原因 「…つまんねぇの…」 ボソリと口に出してそう言って、また寝返りを打つ。
ガキの頃はもっと簡単だったよな…。
子どもの頃は本当によく、錠に遊んで貰った。 おんぶして貰ったこともあるし、手も繋いでくれたし…。 もっとずっと近かったと思う。
昔よりも少し猫背になった白衣の背中を思えば、きゅんと胸が痛くて…。
あの背を抱き締めたいとか…。 あの細くて長い指に、手を絡めたいとか…。 あのもじゃっとした顎髭は…触れたら…どんなかとか……。
「……うわ!ちょっ、待て待てオレ!」
何やら悶々と考え出し、どんどん進んでいってしまう自分の妄想に慌てて叫べば、 「ウルセーよ、ミッチー!」 今度は目を覚ましたルームメイトに、そう怒られた。
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とゆことで。 大丈夫ですか?ついて来れてますか??な感じですが;;; 今ものすっごいジョーさんに片思いするミッチーにハマってまして…。 何かモヤモヤ考えてる内に、学園物に出しちゃえ!ってことになりました(爆)
んで。
スゲ設定いじってます(スミマセ;;;) まず、ジョーさんとミッチーはご近所さんであります。 そして、ジョーさん先生、ミッチー高校生です。 ミッチー幽霊超否定ですが、MLSの生徒さんです(ジョーさんのために頑張りました!)
うん。そんな感じで。。。とりあえず、進めてみます。 ふーん…まあ、いいんじゃねぇの?とゆー方は、どうぞまた読んでやって下さいませ☆
つか、あたしジョミチなのかミチジョなのか………実はまだ定まってなかったりして…。orz まあ、ソコまで書かない気もするので、あまり深く考えず。。。 とにかくジョーさん好き好き大好きvvなミッチーを楽しんで書こうと思ってます。
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10/28 追記。
何かアレコレいろいろ考えたけど、やっぱりジョミチだと思う。。。
ミチジョでも面白いだろうなと思ったけど、それはいつもの自分のパターンとは違う物が見たいだけだなとか気付いた。。。 ムヒョ始めた頃も、ムヒョロジでもロジムヒョでもいけるなーって思ったけど、あそこでロジムヒョ選んでやってたら今頃魔法律にいなかったかもとか思うもん;;; カプは自分的王道じゃないと続かないものよね。。。
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2007/10/24(水)/09:42:33
No.71
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