|
7.
白い肌に赤く…ひとつ、ふたつ、みっつ…散らされた赤い印…。 自らの付けたその跡をツ…となぞり、ムヒョは満足そうに笑った。 動く度軋むベッド。 下肢からは淫らな水音がして…。 内部はもう溶けそうな程、熱く解れている。 緩く抜き差しを繰り返せば、ひくひくと震えが走った。 「ふ…ぁ、あ…っ」 熱の籠もった吐息。 赤い頬の上に落とされた長い睫毛。 汗と涙がツ…と伝って…。
この顔が苦痛に歪んだ時は、どうしたらいいのかと本当に焦った。
だが、時間をかけて辛抱強く馴らすことで、何とか痛みも苦しみも消え去ったようで…。 今ようやく、ムヒョはロージーの内部へと自身を納めたのだ。
自分がロージーに与えるのは、快楽だけであればいいと思う。
そう、この胸を占める愛おしさのまま…。
痛みも苦しみも、感じさせたくなどない。
ムヒョははやる気持ちを抑えて静かな律動を繰り返した。 「もう…痛くねェか?」 尋ねれば、 「…ん、…へいき…ぃ、あっ」 頷き、応えを返すロージーの口から、明らかな快楽の声が漏れて…。 その声に、ゾクと背筋を震えが走った。 奥深く貫いたまま、深い位置を押し上げるようにしてやれば、その度にビクビクとロージーの身体が跳ねる。 「ふゃ…んっ、あ、あ…っ、ん…っ」 小さく弾んだ声。 甘く、熱いその声を聞く度、ムヒョの内の熱が高まって…。 目眩がしそうな程の快感。 少しずつ動きを大きくしてゆけば、それに伴ってロージーの声も高く、大きくなる。 「や…あ、あぁ…っ…だ、だめ…ぇ…っ、あぁあん」 左右に振られる頭。 縋る物を求めて伸びた手が、ムヒョの肩へと触れて…。 口付ければ、苦しい体勢に喘ぎながらも、薄く瞳が開いた。 「むひょ…ぉ…っ、ぁ…何か…ぁっ、へ…ん…っ」 涙の揺らめく瞳は、果たして自分を映しているのか…。 分からないながらも、その陶然とした表情にまたゾクゾクする。 「あ?何が変なんダ?」 「…ぅ…お、おかしく…なっちゃ……やぁあっ」 「ヒッヒ…そうか…」 「ん、ん…っ、も、もぉ…、だ…め…」 ビクビクと震える内部が、絡みつくようで…。 堪んねェと、胸の内で呻きながら…。 「分かった。イイゾ、イけ…」 実際にはそう囁いて…。 ムヒョは快楽の高みを極めるために、その動きを激しくした。 グググと撓る背中。 ブルブルと震える脚。 高く甘く声を上げる唇も震えて…。 熱を帯びた瞳から、はらはらと涙が落ちる。 身体を走る戦慄のような快感が、ただひとつの欲望へとひたすらに自分を、ロージーを追い上げて…。 追い上げて……。 そして、 「あっ、ぁっ、あぁ…っ、は、ぁああんっ!」 一際高い声を上げ、ロージーの身体が大きく跳ねた。
「はぁ…あ…っ」 二人深く息を付いて、重なるようにベッドへと沈んで…。 ムヒョは真下にいるロージーの額に軽いキスを繰り返す。 汗にまみれた肌は熱く、鼓動もまだ早くて…。 何故かそれがとても嬉しく、愛おしいと思う。 「…む、ひょ…せんぱい…」 「先輩はいらねぇって言ってんだろ」 「……ムヒョ…」 改めて呼ぶのにチラリと見れば、ロージーは目を閉じたまま、荒い息を繰り返していた。 「何ダ?」 「…これって…不純同性行為…ってゆーのかな…?」 「…かもナ…」 しょーもねェ、なんて笑いながら頷く。 ビクビクと余韻に震える内部から、ズルリと自身を引き抜けば、ロージーはそれに身を震わせて…。 「は…ぅ…、…ん…」 再度見せたその艶っぽい表情に、ドキリと胸が鳴った。
今、思いを遂げたばかりだと言うのに……。
まだ欲しい…と、身体がそう言っているのだ。
「…ヒッヒ。だが、今日は、ナ……」 我慢してやる、なんて…。 笑いながら、ムヒョはロージーの髪を梳いた。 汗で額に張り付いた金の髪…。 「え…?」 「何でもねぇヨ」 きょとんとするのにそう言って、ちゅっと口付ける。 むくむくむくと沸き起こるのは、手に入れたと思う満足感。 そして、それ以上の愛おしさ。 「好きダ」 そう言えば、ロージーはニコと微笑んで…。 ただ、スリと…ムヒョに頬をすり寄せた。
+ 8を読む + 6を読む +
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウチのムヒョさんはいつもガツガツしてますね。 いや、ちょっとガマンしたけど。。。 ホントは最初、そのまま続けて2回目になだれ込ませてたのですが、終わった後にロージーの機嫌が悪くなったので、一回にしておきました。 (どんな修正!) それにしても…、ロージーサイドで書いた方が絶対書きやすいのに、どうしてムヒョサイドにしてしまうのだろう……。。。 いつも自分が謎で仕方ない…。。。
+ + + + +
アプが少し遅れてしまって申し訳ありません;;;; 急な会議で会社にいる間にアプ出来なかったのですが、終業後今まで忘れていました……も…もうしわけな……orz
|
|
2007/07/21(土)/00:08:00
No.60
|
|
|