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3.
心臓の鼓動が大きく大きく鳴り響いて……。 知らず、息が上がる。 はだけられた上着…。 リボンタイもサスペンダーも床に落ちたまま…。 ロージーはソファの上に組み敷かれていた。 真上には自分より大きなムヒョ。 獲物を前にした猛獣の顔で…。 でも、何処か嬉しげに…。
し、心臓飛び出そうだよ! ムヒョォオ〜〜!!!
「…オイ…」 「〜〜〜〜〜っ!」 ムヒョの声にも気づかずに…。 ぎゅうううっと目を瞑り、唇もまた一文字に引き結んで…。 何をされるか分からぬ不安からだろうが…息すら止めていそうなロージーの様子に、ムヒョはヤレヤレと苦笑してしまう。
ったく…色気も何もあったもんじゃねぇな…。 ま、らしいっちゃ、らしいか…。
「ひぁあっ!」 鎖骨をペロと舐めてみれば、何とも間の抜けた声が上がる。 「オメェな…」 「…え…?」 「もう少し、色気のある声で鳴け」 「いっ、色気って…そんなの無理だよ!」 ムヒョの言葉にかああと、顔が赤くなって…ロージーは唇を噛み締めた。 ムヒョの舌がチロリと胸の突起を舐める。 その刺激にビクリと身を竦めて…。 「ん……ん…」 懸命に声を呑み込もうとすれば、カリと軽く歯を立てられた。 「ぁ…くっ」 「声を殺すな」 聞かせろ、と…耳元で囁かれる。 うっすらと目を開けば、直ぐ真上…覗き込んでいる濃紺の瞳と目があって…。 ニッと笑みを浮かべるその目元は僅かに赤い。
ムヒョってば…何か…楽しそう…。
そんな顔されたら困る…と、それに目を奪われている内…。 「…あ、あっ、や…っ」 下へと伸ばされた指先がズボンの中へ…、更に、下着の中へと潜り込んできた。 「むひょ…っ」 「…怖いか?」 訊ねられ、その瞳を見上げる。
怖いに決まってるじゃないか! 初めてなんだから! ってゆーか!
「……ムヒョってば…こんなの、何処で覚えたのさ…」
いきなりのこの質問に面食らったのだろう。 ムヒョの瞳が僅かに見開かれて…。 それから、ヒッヒと笑った。 「ばーか。してぇようにしてるだけだ」 唇にちゅっと軽い口付け。 下に潜り込んでいる手が、ロージーのソレをきゅっと握り込む。 「あっ!」 途端に、ビクゥッと大きく身を竦めて…。 強弱を付けて擦ってやれば、それだけで耐え切れぬと言うように首を振った。 「ぁ…あ、や…だっ、ぁ…っ」 「ヤじゃ、ねぇだろ…」 「だ、って…ぁ、や…ぁっ」 あまりにも素直に、あまりにも正直に反応を示すロージー。 それを見ているだけで、ムヒョもまた身の内に熱い憤りが生じるのを感じて…。 堪らなくなりながら、ロージーの目元に浮かんでいる涙をペロリと舐め取った。 指先が濡れ、小さく水音を立て始めると、それを恥ずかしがってかロージーがぎゅっと唇を噛み締める。 「ん…んんっ、く…っ」 「声…」 「ふ…、んっ、あ、ぁあ…」 短いムヒョの言葉にフルフルと頭を振りながら…。 ロージーはそれでも呑み込んでいた声を再び出した。 そんなロージーが愛おしくて…。 ムヒョは軽い口付けを繰り返す。 「あ、あ…ぁ、む、ひょ…ぉ…っ、も…」 「ヒッヒ…、イキてぇか…」 「んっ、ぅ……」 ムヒョの問いにガクガクと頷いて…、ロージーはヒクと喉を震わせた。 薄く開いた瞳には快楽の色が強く現れ…再び閉じれば、大粒の涙がこぼれ落ちる。 「いいぞ」 イケと…囁き、先端を強く擦った途端…。 「は…ぁ、あ、ぁああああっ!」 一際高い声を上げて、ロージーは熱を吐き出した。
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まとめられるかな?とか言っといて、エロだけか!とゆー…。 しかも続いてるよ、途中で…(爆) これ書いてる時はあんまり心情とか考えに入れてなかったんだなぁ…とか思うので、次はそんなの多めになりそうな気がします…。 あー、でもロジにそんな余裕はないか…。 ムヒョさんにもなさそうな気がする…。 うーむうーむ。
とりあえず、そんな感じで…続くであります。
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2006/01/11(水)/22:59:04
No.11
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